So What


ATARIとは
1980年代に16BitのコンピューターがパーソナルになりIBM PCやアップル(MAC Plus)、日本ではNEC PC-9800などが全盛期でした。
そんな時、楽器店経由でアメリカやヨーロッパから『 ATARI ST 』という音楽寄りのPCが輸入されMIDIシーケンサーとしての機能を前面に押し出しセールされました。
その当時、本体16万円、CRT(Mono 12inch)4万円でした。Mac Plusが50万円だったので半額以下であったのです。
ATARI 1040STF のスペック■
CPU : モトローラー M 68000 8MHz
RAM : 1040kbytes
OS : TOS (ROMに焼き付け)
FDD : 2DD (3.5inch)
MIDIインターフェイス : IN/OUT 標準装備

↓の画像がデスクトップです。電源を入れて数十秒で立ち上がる素早さです。



ATARIってなんですか?
ATARIって、そのくらいマイナーなPCになってしまいました。
その昔、ATARIは「ブロック崩し」などという世界を一世風靡したGameを創っていました。

ある日、名もない青年がATARI社を訪れ社長の慈悲によりMacを造りました。
その頃、社長は8bitのPCを創っていましたが世間は16bitに移行していこうとしていました。
そこで、モトローラー社のM68000というCPUを載せたPCが「ATARI ST」として世間に出たのです。
まあ、ほんとうはもっと紆余曲説があったようですが、こんなもんで勘弁です。(^^;

PCの中でも、MIDI I/Oを標準で持っているのは未だにATARIだけではないでしょうか。
だからこそ、ATARIを使用しているプロミュージシャンが数多く存在しているのがうなずけます。

何故ATARIは倒産してしまったのでしょう。(ToT)

私はこう思うのです。

IBM PC/AT互換機 (Windows) やMacのように現在のメディアが要求している「視聴覚に訴える、何でも出来るPC」がトレンドとなって、 個人のステータスになってしまったようなんです。
別に、TVでもよかったのです。
しかし、クライアントが要求するときに要求する物が提供できないのがTVです。
ところが、PCでは要求すれば要求した物を与えられるようOSに組み込もうとしたわけです。
そして、OSは肥大化し何でも出来る代わりに、何一つ満足できない陳腐で高価な瓦礫になっています。
ATARIは、このような風潮についていけなかったのでしょう。
いえいえ、ついていく必要もないでしょう。

ATARIは16bit CPU M68000 8Mhz という現在では携帯電話にも使用されないチップを搭載し、肥大化したOSに勝るMIDI環境を提供しているのです。
プログラマー達がHigh PowerなCPUを求めた時はCPUの限界ではなく、プログラマー自身の限界が見えたときなのです。
幸いにも、ATARIには「C-LAB」や「Stainberg」という天才プログラマー集団の存在が功を奏して、「まさか、これが8MHzのCPU?」と疑うほどです。

穏やかで、高密度なPCが存在することを多くの人々は知りません。
しかし、真実を知る者のみが深い感動を得ることが出来るのです。
そして、その感動の立て役者として静かにATARIが存在しています。

ATARI Export Japan について■
ATARI Export Japanは、Niftyserveで知り合ったATARI仲間のMoroさんによって創設されました。
右の画像はその時の物です。と言っても1998年4月の事ですので、ついこの間です。(^^;
Moroさんは、インターネットで日本語のATARIホームページが無いことに嘆き、
私のFree Softを含め、一緒に運営しないかと提案されました。
いざ、HPを開設してみると多くのユーザーから支援されることを知り喜んでいます。
皆様のご意見を聞きながら日本のATARIユーザーの憩いの場となるよう運営していきたいと思っています。




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